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ってなわけで、やってきました、石工の町・リブルアーチ。
「何が起こってるのか わからねえでげすが こりゃあ ただごとじゃない雰囲気でがすね」
いきなりBGMが「闇の遺跡」だもんね。町に漂うばりばりの不穏な空気。
「ここは ちっとばかし 気合いを入れなおす必要が あるでげすよ」
いよっしゃあっ!(←気合い)
「こんな所に こんな栄えた町が あるとは 知らなかったな」
あんた、修道院育ちだからな。
「……って どうやら んなことに 感心してられるような 状況じゃ なさそうだ」
気合い、気合い、気合いだーっ!
「オレは 見たのだ! 南の関所を 強行突破した女が この町に 入っていくのを!」
「あの女のおかげで 関所の仲間が 何人も負傷したのだ!くそっ! どこへ行ったか!!」
…おや、関所の門番って全員旅に出たんじゃなかったの?
ヘタレばっかりかと思ったら、熱血君が一人おったのね。
うおーい、教会へ入れないぞう。セーブさせろやー。
くそっ、住人こぞって外へ出てきやがって。普通にくさった死体までいるし…。
何が何でもハワード邸へ行かせようというゲームシステムに負け、門内へ。
レオパルド…どっから見ても可愛くない犬だ。目ぇ赤いし。めっちゃ充血。
倒れている衛兵をさくっとスルー。邸内へ侵入。
「はわわわわ……。あたしゃ しがない料理人でげす。い…命ばかりは お助けを……」
げす?今、「げす」って言った?このコックさん。
「げす・がす」口調はヤンガスの専売じゃなかったのかー!Σ(゚口゚;
「だ…誰だい あんたはっ!!おカネが目当てなら この部屋に カネ目の物なんてないよっ!!」
ウソつけ、おばちゃん。
タンスにちいさなメダル隠しとるやろが!
…あ、でもこれ換金できないのか。ごめんね、ほんとにカネ目のものじゃなかったね。
一応、一階のガサ入れ終了。これより二階へ移ります。
あーあ、ゼシカさん…変わり果てた姿になっちゃって。
肌の色は不健康そうな青色。っていうか、緑?うちのへっぽこテレビじゃ判別しにくいのよ。
とにかく青白いっていうか緑白いっていうか。どっから見ても呪われてますよって感じ。
デコと鎖骨の辺りには青筋立ってるし。何の筋なんだろう、これ…。
「それ以上 近づくなっ!!」
「何者だか知らないが ハワードさまに 手を掛けようというのなら この僕が 容赦しないぞっ!!」
勇ましいぞ、チェルス。糸目のチェルス。
「なーにが この僕が じゃ。
お前が 容赦せんかったからと言って 何ができるんじゃ。このボケナス」
…ごめん、チェルス。密かにわたしもそう思った。
あでも、“ボケナス”とまでは思ってないから!
自分を庇うチェルスを押しのけて、ハワード。
「……女よ。わしを 大呪術師ハワードと知っての狼藉じゃろうな?」
何げに口調が時代劇っぽく感じないでもない。
「だが あいにくだったな。わしはわしで お前さんが来ることくらい
占星術で とっくに予知しとったのじゃ。」
それはあれか、“六星占術”ってやつか。ズバリ予知しちゃったのか。
「ゆえに わしを殺そうとする 杖使い女を退治する まじないも すでに 会得済みというわけじゃ」
杖使い女…そのまんまやん。でもって言いにくい。“歌うたい”とどっちが言いにくいやろか。
他に言いようがないのかと思って考えてみたが、どうにも言いようがなかった。ボキャブラリー欠如。
「今回は 残念じゃったな!さあ 尻尾を巻いて 退散するがいい!!……せりゃあっ!!」
“今回”は?んじゃ、また来いって言うの?残念無念、また来週~って?
そんなハワードに対して、余裕たっぷりの杖使い女。
「くすくす……」
「悲しいわ……。4人の賢者の 魂を得た この杖の前では そんな結界が 何の意味もないことが
わからないのね」
難なく結界を解除。
「……な…なにっ!?」
焦るハワード。
「そ…そんな バカな!もう一度くらえっ! せりゃあっ!!!」
くらえ、とか言いつつ、床に結界放ってるんだよね。
ゼシカがゆっくりとハワードへ歩み寄り――
「……あら?」
「うふふ。もう来たの? 思ったよりも 早かったわね。」
寄り道しまくったけど絶妙のタイミングで間に合ったエイト達。
おいしいところは根こそぎかっさらう、これ、ヒーローの条件。
「今度 来るときまでには もっと 守りを万全にしておくといいわ。それじゃあね」
ふわり、と消え去るゼシカさん。ずるい、いつの間にルーラなんて覚えたのさ。
「ぜい…ぜい……。た…助かったか!ひいふう……危機一髪じゃったわい!」
大呪術師、命拾い。
「ハワードさま! おケガは ありませんでしたかっ!?」
「ええいっ 触るな 汚らわしい!
こんなときだからといって わしに 取り入ろうったって そうはいかんぞ!」
うわ、ひどっ!「汚らわしい」とまで言ったよ!
「そ…そんな。私はただ……」
「もう ええわい!お前は レオパルドちゃんに ご飯でもやってこい!
わしは そこの御仁と 話がしたいのじゃ!」
そうそう、わんこと暮らしている人は“エサ”とは言わないんだよね。
いや別にハワードに親近感抱いたとか、そんなんじゃないから、ぜんぜん。
「は…はい……。」
この時のチェルスの去り際が…切ないっていうか、痛ましいっていうか…。
「そこの御仁。 どうやら わしは お前さんに 助けられたようじゃな。
さあ こちらに 来なされ」
行きたくないので仲間の意見を請う。
「兄貴。あそこの おっさんが 呼んでるみたいでげすよ」
行きたくないんだってば。
「あれは まちがいなく ゼシカだったな……。いったい 何が起こってやがるんだ……?」
見たまんまだろう。
杖持った青緑白色のゼシカが結界破ってハワードを襲おうとした。ね。
「これこれ。どこに行く気じゃ。 わしが 呼んでおるじゃろう。さあ こちらに 来なされ」
えー、だって主君のトロデ王にまず報告しなきゃ…。
って、ダメなのね、はいはい。
「どこの誰か知らんが もちろん わしが誰かは 知っておるじゃろう。
わしが 偉大なる大呪術師ハワードじゃ」
さっき杖使い女相手に思いっきり名乗ってはりましたやん。
「わしの命を 助けたとあらば お前さん これは名誉なことじゃぞ。よかったな」
ほほう…大呪術師のくせに、見知らぬ者に助けられたことは不名誉だとは思わない、と。
「まあ わしのことは 気軽に ハワードさまとでも 呼ぶとよいじゃろう」
自分に様付けを強要するヤツの心情が理解できない。理解したくもないけど。
「それにしても あの杖使い女め……また来るような 不吉なことを 言い残していきよったな」
どうでもいいけど、ハワードさまの首にかかってる黒いネックレス(?)が、でかい数珠に見えて
仕方ない。
「しかし さっきの結界以上に 強力な結界の術となると さすがの わしでも 簡単にはできん」
最初からその強力な結界の方を会得してればよかったのに。
「そこでじゃ。助けてもらった 礼も兼ねて お前さんたちに仕事をやろう。引き受けてくれるな?」
断っても無限ループだしな。はいはい、引き受けますよ。
与えられたミッションは、クランバートル家に行きクラン・スピネルという宝石を譲ってもらうこと。
「いくら ガンコ者とはいえ 誠心誠意 頼めば 気持ちは伝わるじゃろ。
まあ やり方は お前さんに一任するがな」
あんたの誠心誠意とやらはライドンに伝わらなかったんだな。
「さっきの ハワードとかって おっさん。ありゃあ 相当な くわせもんでがすよ」
「あの おっさんの 命令に従うかどうかは 兄貴に おまかせするでげす」
無限ループだしね。従うしかないっしょ。
「クラン・スピネルなあ? とにかく そいつを手に入れるまで がんばってみるとするか?」
「今じゃ オレたちとゼシカとの 接点は あのハワードって おっさんしか
なくなっちまったわけだしな」
他にやることないし、頑張ってみるかな。
庭へ出ると、チェルスが言いつけ通りレオパルドに“ご飯”をやっている。
「ほら レオパルド。ご飯だよ。ここに 置くからな」
「バウバウバウッ!!!」
ああもう、ダメでしょ、チェルス君。
わんこにご飯をやる時は、まず「待て」でしょうが。または「お座り」。
「さっきは 本当に ありがとうございました。
ハワードさまが ご無事だったのは あなたのおかげです」
エイト達、なーんにもしなかったんだけどね。
「……見たところ どうやら 旅の人みたいですね」
それ以前にトロデーン王家の近衛兵です。
「いえいえ。姿を見れば わかります。
僕も半年前まで あてもなく 世界中を回る 旅人でしたから」
だからひとの話を聞いてくれってば――エイトしょんぼり。
「それが半年前……たまたま たどり着いたこの町で おカネも 底を尽きた僕は
腹ペコで倒れてしまい……」
「そのときの僕を 助けてくれたのが 他ならぬ ハワードさまだったんです」
「おまけに ハワードさまは 僕を お屋敷に雇い入れてくれて……
言葉にならないほど 感謝してます」
「ときどき 冷たく見えるときも ありますけどね。でも 心の奥は 本当に 優しい人なんですよ」
あんな扱いされておきながら…思い込みってコワイ。
ここでようやくトロデ王に報告。
「ふ~む……?妖気に満ちたゼシカが 町を襲っておったとはのう……」
もうね、全身青緑白色でね、青筋までたってましたよ。
「正直 ワケがわからんが はっきりしてるのは ゼシカは また この町に来るということじゃな?」
「ならば そのタイミングを 逃さんように 気をつけねばな……」
大丈夫。ゲームの仕様により、主人公は定刻通りに参上できます。
「……あのドルマゲスのおじさんを やっつけりゃあ しばらくは ゆっくりできると
思ったんだがな……」
だから遠慮なくひとり旅しろって。
「ゆっくりするどころか 問題が増えやがった。まったく このメンバーといると ろくなことねえな」
自分からついてきたくせに何を言うか。ククールは帰っていいよ、もう。
町へ戻った途端に夜になった。ならば――。
ソッコーでヒミツ屋に。
「ケフフフフ……。ここ ヒミツヤね。ようコソぉ」
「ひとつ 2000ゴールドね。買っとクカ?」
もっちろん。限定商品スキルのたねゲット♪
朝が来るまで町をうろうろ。酒場にでも入るか。
「この町じゃあ 完成した石像は 大呪術師ハワードさまの所に持っていって 呪術で
魂を込めてもらうのよ」
「……なんのためにって?知るかよ んなこと。決まりだよ 決まり。昔からの しきたりってやつさ」
ああ、動くせきぞうにするのかー。…………なんでやねん。
朝日が昇ると同時にクランバートル家へ。
「……クラン・スピネル? ああ。そういう話なら 父さんにしてください。
と言っても この町にはいませんけどね」
知ってますよ。
「父さんは この町の北で 塔を作っています。
塔に入りたいのなら これを 持っていくといいでしょう」
石のつるぎをもらった。
「その剣を 塔の扉の穴に突き刺せば 扉が 開くはずです」
何でわざわざ剣にしたんだろう。普通に鍵にしとけよ。ったく、芸術家のやることは分からんな。
「父さんは ライドンといいます。
もし 塔で 父さんに会ったら たまには家に帰れと 伝えてくださいよ」
言伝まで頼まれちゃった。
んでは、参ろうか。
……あ、そう言えばここって。
「ややっ き…きみは!? たしか……リーザス村で会ったね。覚えてるか~い?
ゼシカのフィ~アンセの ラグサットさぁ!」
うはは、おったおった。
「ゼシカを連れずに 実家へ帰るわけにも いかないから あてのない旅に 出ることにしたのさぁ」
「日々 見聞をひろげ 自分を 磨きあげる。
向上心のかたまりってのは 僕のことをいうのさぁ。ふっふ~ん!」
口調と顔と服装は気に入らんが、こいつなかなかやるよな。
お貴族様なのに、こんなところで修行なんてね。
武器屋と道具屋を覗いてみる。
うん、買う物ナッシング!今の装備で充分さ。
って、あれ?
なんでククール、風のぼうし被ってるの!
うわー、ぜんぜん気付かんかった。なんでー?…何考えてたんや、10ヶ月前のわたし。
インテリハットに取り替えて、本当に準備完了。
ではでは、あのめんどくさい塔へ上るとしますかね…。