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というわけで、カジノである。
そして以下、『誰が為の娯楽』 ~アナザーストーリー
ベルガラックの入り口で。
「さて――」
エイトは仲間の顔をひと渡り見回した。
「ここに護衛の報酬として得たコインが600枚ある」
そう言いながら彼が手にした小袋を揺らすと、中のコインがじゃらりと重い音を立てた。
「ただちにこれを有効活用したいと思うが、異議のある者は――」
再び仲間の顔を見渡して、
「――…いるわけないよね」
へらっと笑う。
「それじゃあ、行ってみようか――」
カジノにて。
「おいおい、何だ何だ。ここにもポーカーはないってのかよ。パルミドなんてしけた
町にはないのも当たり前かと思ってたが、ここもとなると…やる気減退だな、こりゃ」
「分かっているとは思うが、ククール。ノルマは1人につき1景品だからな。
とは言え、いのりの指輪なんてやっすい景品は認めないから、そのつもりで」
「…あのな」
「何かな(にこにこ)」
「…………」
「――わぁ、ホイミスライムだぁ。やっぱり可愛い♪」
「ゼシカのねーちゃんはパルミドでも同じこと言ってたでげすなぁ」
「じゃーね、みんな。わたしビンゴに行くからっ」
「じゃーな、エイトっ。オレもビンゴに便乗だ!」
「……は?」
「二人ともビンゴにまっしぐらでがす」
「あれもハマるとなかなかいいもんだよ。だけど俺はスロットに賭けるね」
「じゃアッシもお供しやす…って、いきなり100コインスロットでがすか!」
「パルミドで稼いだ分があるからさ。今回の軍資金は潤沢なんだよ」
スロットを回しながら――
「まずは、はやぶさの剣」
「はぐれメタルよろいも欲しいでがすな」
「最終的にはグリンガムのムチだ。頑張ろう」
45分後――
「あ…。またはずれたわ」
「オレもダメだ。あと1マスだったのに」
「コインも貯まったんだか、減ったんだか…」
「ゼシカはちまちましすぎなんだよ。賭けるなら、どんと大きく賭けろよな」
「だってぇ」
「――と」
~ ♪ ♪ ♪ ~
「ファンファーレだわ」
「誰かスリーセブン出しやがったな。ったく、羨ましいこった」
「って、ちょっと見てよククール!」
「――あ」
「うはは、やったでがすやったでがす!わずか45分にしてスリーセブンでがす!」
「よぉっし!ツキは我にあり!!」
「おいおいおい、うちのリーダーがやっちまったみたいだぜ」
「パルミドで7時間スロット回し続けたのがウソみたいだわ」
そして兄弟仁義の快進撃は続く――…
その10分後。
~ ♪ ♪ ♪ ~
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
「うおおおっ!兄貴、アッシは今モーレツに感動しているでがすよ!」
更に45分後。
~ ♪ ♪ ♪ ~
「わっわっ、これってヤバくない?」
「なんのなんの、まだまだ行けるでがすよ!」
「…わたしね、時々、エイトを中心にして世界が回っているような気がするのよ」
「まぁ、あれでも主人公だしな」
「――ゼシカ、ククール、ノルマとか言ってる場合じゃなくなったよ!」
「ぜーんぶ兄貴が稼いでくれたでがす!」
「はいはい。おめでとさん。んじゃとっとと景品交換しに行こーぜ」
「あ、わたしが行くわ。エイトとヤンガスじゃ舞い上がりすぎてて、何を交換してくるか
分からないもの」
こんな短時間でスリーセブン3回も出るとは思わなかったよ。
では、景品交換~♪
まずは、エイトとククールにはやぶさの剣。
続いて、同じくエイトとククールにはぐれメタルよろい。
最後に、ゼシカさんへグリンガムのムチ。
わーいわーい、嬉しいな♪
嬉しすぎるので記念撮影。
でも、まほうのビキニにはいかずちの杖が似合うと思う。
うん、堪能した!
ではでは、そろそろ雪国を目指しましょうか。